こんな方へおすすめ
- 下の歯が上の歯より飛び出ている(受け口)
- 下の歯が出ていてかみ合わせが悪い
- 下の歯が出ている為発音が悪い
- 口が閉じにくい
下顎枝矢状分割術(SSRO)とは
下顎前突症、下顎後退症、開咬症、下顎左右非対称の方。下顎骨を矢状に分割して下顎を後方や前方に移動させることで、咬合異常、形態的異常などの改善をはかります。この手術は広範囲な骨接触面が得られるため安定した骨癒合が期待できます。
LefortⅠ骨切り術と併用し上下顎同時移動術として用いることも多いです。
口腔内切開から、下顎骨を矢状骨切りし下顎を分割し、必要に応じて移動、プレートによる固定を行います。
切開した傷を縫合し、血液を排出する管(ドレーン)を留置します。ドレーンは、当日もしくは翌日に抜去します。
一般的な流れ
- お電話、もしくはメールにて問い合わせをして頂き、診察の予約を取っていただきます。
- カウンセリングと、先生の診察(カウンセリング・先生の診察は無料で行っております)。
(手術のお見積りもこの時にご案内します) - CTを取っていただきます(提携クリニックをご紹介します)。
※CTを元に造形モデルを作成します。 - CTを見ながら、再度診察があります(どのくらい切除が可能か、切開線などを決めます)。
※虫歯がある場合などは、手術前に治療を終わらせておいてください。 - 手術が決まったら、採血・手術前の注意事項の説明があります。
- 手術当日
- 7~10日後に抜糸をします。
治療について
所要時間 | 4時間 |
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麻酔 | 全身麻酔 |
洗顔 | ドレーン抜去の翌日 |
シャワー・入浴・洗髪 | ドレーン抜去の翌日。入浴は抜糸後より可 |
メイク | ドレーン抜去の翌日 |
食事 | おかゆやうどんなどの軟らかいものにしてください。 |
歯磨き | 1日5回、口腔内をイソジンガーグルでうがいしてもらい、食べかすが残らないように気をつけてください。 歯磨きは、傷をつかないように見える範囲で丁寧に行ってください。 |
経過・ダウンタイム | 腫れ・内出血・痛み・痺れなどあり |
起こりうる事 | ・腫れ:強い腫れは1週間~2週間続きますが、徐々に改善していきます。完全に腫れが引くのは3~6カ月かかります。 ・出血・血腫:丁寧に止血をしながら行いますが、出血の程度によっては、術後、血腫(血のかたまり)ができることがあります。少量の場合は経過観察となりますが、多量の場合は血腫除去術が必要になります。 ・感染:手術は清潔操作のもとに行いますが、まれに術後の全身状態が影響して、感染を起こす場合があります。その場合は、通院が必要になることがあります。プレートが感染の原因である場合、プレート抜去する可能性があります。 ・不正咬合:骨切り後の移動距離により噛み合わせがずれる可能性があります。術前のシュミレーションにより必要であれば事前の歯科矯正やLefortⅠ骨切り術の併用により予防します。上下顎同時移動術では術後の顎間固定を1~2週間行います。 ・神経障害:手術により、多くは徐々に回復し、術後1年程で正常にまで回復する事が多いと言われています。しかしながら、完全には戻らない可能性もあります。 |