こんな方へおすすめ
- 鼻の穴が見えるのが気になる方
- 鼻先を高くしたい方
お好みの鼻尖形態を形成する
鼻中隔延長術は鼻先が上に向いている方(アップノーズ)、鼻の長さが短い方(短鼻)に適応の手術です。耳介軟骨や鼻中隔軟骨、場合によっては肋軟骨を用いて鼻中隔を下へ伸ばすことで好みの鼻尖形態を形成することができます。
鼻中隔軟骨移植
長所 | 鼻中隔軟骨は同一術野であり他に偏位が生じませ ん。最も利用しやすい方法で十分な強度が保たれます。また軟骨が薄いため移植後に膜性鼻中隔部の厚み が増すことがなく、鼻腔内を覗いたときに移植軟 骨が目立ちません。 |
短所 | 鼻中隔軟骨は採取できる軟骨量に個人差があり、 小さくて使用できない方がいらっしゃいます。 |
耳介軟骨移植
長所 | 移植軟骨を採取できる量が多いため十分な軟骨 量が得られます。また左右耳介から採取した際 は2枚重ねてより十分な強度が得られます。 |
短所 | 軟骨が軟らかいため術前診察にて強度を評価する必要があります。 軟らかいため基本は2枚重ねて移植しますがそのため厚みが増し鼻閉感(鼻づまり)が生じる可能性があります。 |
肋軟骨移植
長所 | 肋軟骨は軟骨を大きく採取でき、強度が強いのが特徴です。 |
短所 | 胸部肋軟骨より採取するため胸に瘢痕が生じます。 |

術式としてはオープン法、クローズド法があります。
オープン法の長所は術野が広く手術しやすいという点があります。クローズド法は術野が鼻腔内だけと狭い視野で の手術となりますが傷口が鼻腔内だけなので傷口が目立たないのが特徴です。術式は診察で患者様の希望、状況に応じて決定していきます。
流れ
- 診察
患者様の希望に出来るだけ沿ったデザイン行い術式を決定いたします。 - 麻酔
手術時間は3~4時間程度でありますが術式によって手術時間は前後いたします。静脈麻酔もしくは全身麻酔下にて行います。 - 手術
採取場所(鼻、耳、胸)より軟骨を採取し鼻中隔部に移植します。
治療について
所要時間 | 3~4時間程度 |
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麻 酔 | 静脈麻酔または全身麻酔 |
洗顔 | 翌日より可。ギブスがついている間は、ギブスが濡れないようにして下さい。 |
シャワー・入浴・洗髪 | 患部が濡れないようにして翌日から可。 入浴は抜糸後より可。 |
メイク | 鼻以外は翌日より可。 |
経過・ダウンタイムなど | 患部に1週間テーピングを行います。鼻は固定と腫れを抑えるためにギブスも使用します。 腫れは2週間前後で、徐々に引いていきます。抜糸は約1週間後。 内出血や腫れには個人差がありますが一般的には1~2週間です。 2週間は鼻をかむ、うつぶせに寝るなどの行為は控えてください。 |
起こりうる事 | 感染:手術は、清潔操作のもとに行いますが、稀に感染する場合があります。 鼻尖の曲がり:鼻の軸が左右どちらかに偏位してしまい、鼻尖と鼻孔の形態が左右非対称にな る変形です。移植片のゆがみ、鼻中隔のゆがみ、縫合時の張力による移植骨の 偏位、皮膚の張力による移植片の偏位など原因はさまざまです。その際は経過 を見て必要に応じて修正術が必要となります。 鼻 閉:術後鼻中隔部が厚くなることにより鼻腔を狭める鼻閉を生じる可能性があります。 過矯正:鼻尖が突出しすぎたり、下がりすぎたりする可能性があります。 低矯正:軟骨が柔らかい場合や、鼻の皮膚が硬く伸びにくい場合はご希望の延長量まで達しない場合があります。 |