睾丸摘出術について
睾丸摘出術は性同一性障害(GID)と診断された方に対して手術を行います。必ず手術前までに性同一性障害の診断書をご提出ください。睾丸を除去することで精巣から分泌される男性ホルモンが減少されます。睾丸がなくなると陰嚢は徐々に縮んで小さくなります。
手術は局所麻酔・吸入麻酔にて施行します。睾丸の中心を1.5~2cm程切開し、そこから両方の睾丸を摘出します。その後傷を縫合し圧迫して終了です。ガーゼとテーピングによる圧迫固定を3日間行います。術後3日間の安静が血種予防に非常に重要です。出来るだけ安静に過ごして下さい。
抜糸は溶ける糸を使用しますので不要ですが希望があれば6日後から抜糸できます。
激しい運動は2週間は開けて下さい。喫煙も血行を悪化させ皮膚壊死のリスクが高まり、傷の治りを遅くします。飲酒は反対に血流が良くなり出血のリスクが高まるので最低でも術前の3日前より禁煙・禁酒をお願い致します。術後出血する可能性がありますのでナプキンの用意をお願い致します。
施術の流れ
- 手術着に着替えてもらいます。
- 基本局所麻酔と吸入麻酔を使用します。
- 手術終了後、ガーゼとテープにて固定します。(固定は3日間外さないでください)
- 術後抜糸は不要ですが、糸が気になるようであれば、術後6日後から抜糸ができます。
治療について
適応 | 性同一性障害の方、性同一性障害の診断書を取得されている方 |
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所要時間 | 約1時間 |
麻酔 | 局所麻酔と吸入麻酔 |
シャワー・入浴・洗髪 | 術翌日よりシャワー浴は可能ですが、固定のガーゼとテープは濡らさないようにしてください。 入浴は5日後から可能です。 |
経過・来院など | ・溶ける糸を使用しているので、基本抜糸は不要です。糸が気になるようでれば6日後から抜糸ができます。 ・ナプキンを持参していただきます。 ・激しい運動は2週間出来ません。 |
起こりうる事 | ・出血、血腫:手術中、丁寧に止血を行いますが、何らかのきっかけで再出血し、血腫形成することがあります。 (特異的)血腫が大きいと、処置が必要な場合があるのでご連絡ください。 ・感染:傷口から感染する可能性があります。 |